以前少し触れた、「原付バイクのバッテリー事件。」の顛末です。
私もダンナも、原付バイクを所持しています。
しかしふたりとも、最近は乗る機会がめっきり減ってしまい、いざ乗ろうとしたら、セルフスターター(セル)を押してもエンジンがかかりづらいこともしばしば。
そんな時は、キックでかける羽目になるのですが、非力な私にはちょっと辛い作業です。
セルでエンジンがかからない原因で多いのが、バッテリーの劣化。
セルを使ってエンジンをかけるには、バッテリーに蓄えられた電気の力が必要ですが、バイクを走らせないまま放置すると、バッテリーは放電してしまうため、エンジンがかかりづらくなる、というわけです。
独身の頃は、バイク屋さんにメンテナンスをお任せしていたのですが、結婚後は、ダンナがあれこれ口と手を出すようになり、Amazonでバッテリーを購入し、交換してくれたこともありました。
さらに彼は、充電器まで持っておりまして、セルでエンジンがかかりづらくなると、バッテリーへの充電もしてくれます。
バッテリーが単体で販売されていて、自分で交換できたり充電できたりするなんてこと、私は全く知らなかったのでビックリしました。
さて、ここからが本題。
数ヶ月前のある日のこと。
ダンナはひとりでマンションの駐輪場に行き、私と自分のバイクからバッテリーを取り外して、部屋に戻ってきたのですが、そのときに変なことを申しまして。
「(私のバイクの)ハンドルロックが外れへんかった。そのままやったらやりづらかったから、強引に動かしたわ」
「私のバイクのキーを使ったんやろ?」
「うん、そやけど、動かんかったわ。なんでやろ?」
ハンドルロックというのは、原付バイクに装備されている防犯装置のひとつ。
キーを操作すれば、簡単に解除できるはずなのに、おっかしいなあ。
なんでそんな素人みたいなことを言うんだろうと思ったのですが、原因究明しないまま数日経過。
充電完了したバッテリー取付時には、2人で駐輪場へ。
まず私のバイクに取り付けてくれるということだったので、私が自分のバイクの所に行くと、背後から「えっ?」というダンナの声。
ダンナは、別のバイクのところで固まってます。
ふたり、顔を見合わせ、何が起こったのか理解できた瞬間、大爆笑。
そう、彼は、他の居住者のバイクのバッテリーを取り外し、せっせと充電していたのです。
そりゃあ、ハンドルロック、外れへんはずやわ。
「バッテリー買い換えたはずやのに、何か古いなと思ってたんや。充電が終わるまで、めっちゃ時間がかかったし。かなり劣化してるんやろな」
とか何とか言いながら、彼は慌ててバッテリーを元通りに取付けてました。
私とダンナのバイク置場は隣り合っておらず、間に数台のバイクが止められているので、こんな勘違いが発生したと思われるのですが、それにしても、ねえ。
メーカーは一緒なのですが、バイクの色が全く違うんですよ。さらに私のバイクは、前後にカゴが搭載されてる、おばちゃん仕様ですし。
こういうミスを犯す担当は私なので、本当にレアケースです。
楽天家のダンナは、それほど気にする様子もなく、「やっちまったー」と笑ってましたが。
ふたりであれこれ話し合ったのですが、このバイクはしばらく使われておらず、持ち主はバッテリーがなくなっていることにも気付いていないのでは、という結論に落ち着きました。
そうでなければ、バッテリー盗難発生ということで、マンションで少なからず問題になっていたはずですから。
そんなこんなで、充電完了したバッテリーが私のバイクに取り付けられたのは、その数日後だったとさ。
ちなみに、間違ってバッテリーを取り外したバイクは、数ヶ月経った今も動かされた様子はなく、シートにはうっすらホコリが積もっています。
大きなご迷惑をおかけすることがなかったのが、不幸中の幸いでした。何事もなくて、本当によかった。
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