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2004年から2009年まで更新していたブログ「今週のすぎやん」の内容を抜粋・修正し、ブログには書ききれなかった作者の思いや後日談なども新たに書き下ろしたエッセイ。

何事もなくて本当によかった、原付バイクのバッテリー事件。

スクーター びっくり
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以前少し触れた、「原付バイクのバッテリー事件。」の顛末です。

私もダンナも、原付バイクを所持しています。
しかしふたりとも、最近は乗る機会がめっきり減ってしまい、いざ乗ろうとしたら、セルフスターター(セル)を押してもエンジンがかかりづらいこともしばしば。
そんな時は、キックでかける羽目になるのですが、非力な私にはちょっと辛い作業です。

セルでエンジンがかからない原因で多いのが、バッテリーの劣化。

セルを使ってエンジンをかけるには、バッテリーに蓄えられた電気の力が必要ですが、バイクを走らせないまま放置すると、バッテリーは放電してしまうため、エンジンがかかりづらくなる、というわけです。

独身の頃は、バイク屋さんにメンテナンスをお任せしていたのですが、結婚後は、ダンナがあれこれ口と手を出すようになり、Amazonでバッテリーを購入し、交換してくれたこともありました。
さらに彼は、充電器まで持っておりまして、セルでエンジンがかかりづらくなると、バッテリーへの充電もしてくれます。

バッテリー充電器
ダンナが所持している充電器。現在は新品では入手できないようです。

バッテリーが単体で販売されていて、自分で交換できたり充電できたりするなんてこと、私は全く知らなかったのでビックリしました。

さて、ここからが本題。

数ヶ月前のある日のこと。
ダンナはひとりでマンションの駐輪場に行き、私と自分のバイクからバッテリーを取り外して、部屋に戻ってきたのですが、そのときに変なことを申しまして。

「(私のバイクの)ハンドルロックが外れへんかった。そのままやったらやりづらかったから、強引に動かしたわ」
「私のバイクのキーを使ったんやろ?」
「うん、そやけど、動かんかったわ。なんでやろ?」

ハンドルロックというのは、原付バイクに装備されている防犯装置のひとつ。

キーを操作すれば、簡単に解除できるはずなのに、おっかしいなあ。
なんでそんな素人みたいなことを言うんだろうと思ったのですが、原因究明しないまま数日経過。

充電完了したバッテリー取付時には、2人で駐輪場へ。
まず私のバイクに取り付けてくれるということだったので、私が自分のバイクの所に行くと、背後から「えっ?」というダンナの声。
ダンナは、別のバイクのところで固まってます。

ふたり、顔を見合わせ、何が起こったのか理解できた瞬間、大爆笑。

そう、彼は、他の居住者のバイクのバッテリーを取り外し、せっせと充電していたのです。
そりゃあ、ハンドルロック、外れへんはずやわ。

「バッテリー買い換えたはずやのに、何か古いなと思ってたんや。充電が終わるまで、めっちゃ時間がかかったし。かなり劣化してるんやろな」

とか何とか言いながら、彼は慌ててバッテリーを元通りに取付けてました。

私とダンナのバイク置場は隣り合っておらず、間に数台のバイクが止められているので、こんな勘違いが発生したと思われるのですが、それにしても、ねえ。
メーカーは一緒なのですが、バイクの色が全く違うんですよ。さらに私のバイクは、前後にカゴが搭載されてる、おばちゃん仕様ですし。

こういうミスを犯す担当は私なので、本当にレアケースです。
楽天家のダンナは、それほど気にする様子もなく、「やっちまったー」と笑ってましたが。

ふたりであれこれ話し合ったのですが、このバイクはしばらく使われておらず、持ち主はバッテリーがなくなっていることにも気付いていないのでは、という結論に落ち着きました。
そうでなければ、バッテリー盗難発生ということで、マンションで少なからず問題になっていたはずですから。

そんなこんなで、充電完了したバッテリーが私のバイクに取り付けられたのは、その数日後だったとさ。

ちなみに、間違ってバッテリーを取り外したバイクは、数ヶ月経った今も動かされた様子はなく、シートにはうっすらホコリが積もっています。
大きなご迷惑をおかけすることがなかったのが、不幸中の幸いでした。何事もなくて、本当によかった。

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