先日、こんなメールが届いたのです。
受信メールをテキスト表示するように設定しているので、こんな表示になっているのですが、受信した瞬間に迷惑メールフォルダーに放り込まれたので、内容まで確認していなかったのです。
しかし、私がお世話になっているお客様にも、同じタイミングで同じ迷惑メールが届き、その内容が転送されてきました。
もちろんですが、このメールはまごうことなき迷惑メール。
不特定多数にばらまかれていることを関係各所も把握していて、注意喚起されています。
このメールは、3月末に第1弾がばらまかれた様子。
上記サイトで紹介されているメールには、「将来的にも同じような状況に引っかからないで下さいね!僕からの警告は、頻繁にパスワードを変更し続けることです!」という、ご丁寧な忠告文が入ってますが、私とお客様が受け取ったメールには入っていませんでした。
私たちが受け取ったのは4月に入ってからなので、第2弾の送信時に、バカバカしい文章だと気付き、削除したのかも。
「メール」のことを「手紙」と書くのも、「その後は、お互いのことは綺麗さっぱり忘れてしまい、貴方のデバイスにある有害なソフトウェアの機能を停止して削除することを約束します。」という言い回しも、不自然です。
それに、こんなメールにビクついて支払をしようとする人は、ネットに不慣れな人がほとんど。
そんな人に、ビットコインでの送金という、極めて高いハードルを設定するのもおかしい。
それでも、今までの迷惑メールに比べると、格段に出来がいいし、なかなかの力作です。よく読むと変な日本語が散らばっているし、ものすごく相手を見下したような文章ではあるのですが、日本語として明らかにおかしい文章が少ないので、スムーズに読めてしまう。
少なくとも、詐欺メール初見の人や、ネットに不慣れな人を怖がらせるには、十分です。
結局、3通の同一メールを受け取りましたが、犯人が使用しているメールソフトはまちまちなので、送信には複数の人間が関わっているのでしょう。
メールのソースを確認すると、メールソフト名がわかります。
PC用メールソフト「Thunderbird」の場合、メール表示画面の右上にある「その他」→「ソースを表示」の順にクリック、「X-Mailer:」の所に記載されているのが、メールソフト名です。
もうね、未だに「Microsoft Outlook Express」とか「Microsoft Windows Live Mail」を使っていることにビックリするやら呆れるやら。
両方とも、ずいぶん前にサポートが終了したPC用のメールソフトです。
特にOutlook Expressなんて、20年ほど前のソフト。Windows10など、影も形もない時代の代物です。
どんだけ古いOSを使って、せっせとスパムメールを送信してるんだ。
困った人たちですねえ。
ちなみに、パソコンでのメール表示は、可能なら、テキスト形式がおすすめです。
「Thunderbird」で、テキスト形式での表示を標準にするには、「表示」→「メッセージの表示形式」の順にクリックして、プレーンテキストを選択。
ただ、プレーンテキストを選択すると、HTML形式で届いたメールは、送信者が意図した形では表示されません。中には、全く内容を確認できないことも。
そのために活用したいのが、プラグイン「Allow HTML Temp」。
プラグインをインストールし、メール表示画面の右上に出現する「HTML表示」というボタンをポチッとすることで、一時的にHTML形式で表示させることができます。
なお、テキスト形式のメールの場合は、ボタン自体が表示されません。
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