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2004年から2009年まで更新していたブログ「今週のすぎやん」の内容を抜粋・修正し、ブログには書ききれなかった作者の思いや後日談なども新たに書き下ろしたエッセイ。

還暦夫婦の台湾旅行記~台湾いろいろ記録編~

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初めてのeSIM。

旅行出発前、準備に一番時間を費やしたのが、スマホの通信方法。

私は普段IIJmio(ドコモ回線)を使用していますが、国外ではデータ通信不可。

ならば、固定電話代わりに使用している、povoのSIMを活用しようか。
ちょうど台湾出発前から、「海外データを1つ買うと、もう1つもらえる」というキャンペーンがスタートしたのです。例えば、海外データ2GB(5日間)を買うと、特典として海外データボーナス2GB(5日間)がもらえ、2GBの料金で4GB(5日間)利用できる、という、お得感のあるもの。

でも、もうちょっと違うのないかなあ。使い放題プランがあれば、なおよしなんだけど。
それであちこち探し回って見つけたのが、台湾で4日間無制限で使えるeSIM。

データ通信専用 eSIM対応SIMフリー端末のみ対応

ちょうど、物理SIMとeSIMが1つずつ使える、SIMフリーのスマホに買い替えたばかりだったのです。
eSIMは使ったことないけど、レビューを見ても、ちゃんとつながるとのことだし、不明点は販売店がサポートしてくれるとのことなので、思い切って申し込んでみることに。

出発前のアクティベーション(eSIMが使えるよう、ユーザー登録をしておくこと)がちょっと不安だったのですが、問題なく無事完了、eSIMのQRコードも送られてきました。

説明書には、「現地到着後、空港の無料WiFiに接続した後、QRコードをスキャンしてください」と記載があったのですが、台湾と日本は日をまたがる時差はないので、関空で搭乗を待っている間に、印刷して持参したQRコードをスキャン。台湾の入国審査を待っている間(長蛇の列だった)に機内モードを解除、eSIM使用に切り替えたところ、すぐつながりました。

最終日までデータ容量を気にせず、高速回線を使えたので、安心感がありました。それも、日本では見たことがない「5G」回線。滞在中、「4G」に切り替わることはありませんでした。
さすが台湾。

初めて知った、トイレのこと。

日本の公衆トイレには、外国人向けに、トイレ使用時の注意事項が貼り出されています。その中に、「トイレットペーパーはそのまま流して下さい」と、必ず記載がありますよね。
なんでこんなことが書いてあるのか、台湾に行って、初めて理由がわかりました。

下水管が細くて紙が詰まってしまうのが原因らしいのですが、台湾ではトイレットペーパーを流せないトイレが、多く残っているのです。使用済みのペーパーは、備え付けのゴミ箱に捨てるのがルールで、定期的に係員が回収に来られます。
決して衛生的ではありませんし、やはり少しにおうので、最初はびっくりしました。

最近は、特に公共施設などでは、トイレットペーパーを流せるところが増えているそうです。桃園空港も、私達が宿泊したホテルも流せました。しかし、有名観光地の九份では流せません。山手にあるので、設備を改修するのも大変なのでしょう。
そもそも、ペーパーを装備していないところもあるので、ポケットティッシュは必須です。

台湾住まいの人たちの間には、「トイレにペーパーを流してはいけない」という習慣が根深く浸透しているせいか、ペーパーを流せるトイレでも、傍らのゴミ箱に使用済みのペーパーが捨てられていることもありました。

トイレにトイレットペーパーを流せることは、決して当たり前ではないと実感。

地下鉄事情。

先の記事にも書きましたが、イージーカード(悠遊カード)は、コンビニや空港、駅の券売機で購入できる、チャージして使える交通系ICカードで、100台湾ドル。観光で地下鉄やバスの活用を考えている方には、超おすすめ。コンビニはもちろん、買い物で使える店も多いです。

台北の地下鉄は料金も安いし、本数も多いので、終日多くの方が利用しています。市民の足として定着している様子がうかがえました。
観光客にとっても便利な乗り物で、主な観光地なら大体地下鉄で行けます。

いろいろな駅で乗降しましたが、どの駅もホームの幅が広く、乗降客の多い大きな駅は、さらに広いです。ホームドアも完備。
乗降客のお行儀も良く、整列乗車で、割り込んで乗車する人もいません。ただ、車内でずーっと電話している人(特におばちゃん)がいるのは、万国共通か(笑)。

車内の椅子は硬くて、決して座り心地がよいものではありません。
でも、車内は広く感じられ、乗降口付近の車内中央部に、どの方向からでも握りやすい手すりが設置されているのはいいなあと思いました。

人々が相対的に親切で、一見無関心そうに見える若い人でも、困っている人に自然に手を貸している様子を、時折見かけました。
また、地下鉄に乗降したのはたった3日間だったのに、ひとりで地下鉄を利用する白杖を持つ人を、何人も見かけました。彼らの乗降時や駅内の移動時にサポートする係員もいて、素晴らしいなと感心しました。

道路・交通事情。

桃園空港から台北市内に向かう時、目を奪われたのが、道路の整備の素晴らしさです。

高速道路の車線も多いですし、車の通りが多いメインストリートは、日本の大きな地方都市のような作りで、2~3車線が当たり前。歩道も広くて歩きやすいです。
地下鉄もそうですが、街の作り方にも計画性が感じられます。

それに、日本車がたくさん走ってます。ホンダやマツダの車も時折見かけましたが、とにかくトヨタが多いこと! レクサスもたくさん走っていたし、一般的な黄色タクシーは全てトヨタでした。
外車は、BMW・フォルクスワーゲンなど、ヨーロッパ車が多い印象でした。

到着するまで知らなかったのですが、台湾はバイク大国。夫婦ともにバイクに乗る(ダンナは125CC、私は原付)ので、バイクの多さに目を奪われました。

車社会になったので、昔に比べると数は減ったようですが、それでも多い。125CCくらいの大きさのスクーターが、一番多かったかな。道路沿いにはバイク置場がたくさん設置されてます。
ちなみにレンタル自転車(おそらくスマホ決済)も充実していて、道路沿いにたくさん設置されていました。

基本的に、バイクは車の前で信号待ちしていて、信号が青に変わった瞬間、10台以上のバイクが一斉に走り出す様子は壮観です。通勤・通学の人、商売道具らしき大きな荷物を載せている(梯子を後方にくくりつけて走っている人もいた)人など、バイクが生活に根付いている感じがしました。2人乗りしている人も多かったです。

日本では、原付バイクが右折する際、二段階右折をしなければならない場所があります。

台湾では、バイクの車種にかかわらず、左折時には二段階左折(台湾では車は右側通行のため)する決まりのようで、二段階左折するバイクの待機場所が、交差点に必ず明示されています。
日本の二段階右折よりわかりやすく、誰でもすぐできそうだと思いました。

バイクが走り出す様子があまりに印象的だったので、動画にまとめました。

その他、感じたこと。

光と影。

建物は、昔ながらの中国風と現代風がミックスしている印象です。

台湾旅行
室外機の付け方のやっつけ感(笑)。

台北市内では、建設工事中の現場をよく見かけました。また、IT系と思われる大学もいくつかあり、台湾らしさを感じました。どれも立派な校舎。
台湾はこれからも、どんどん変化していくんだろうな。

一方で、台北駅周辺には、駅舎内には入らないものの、多くの浮浪者がいました。物乞いしている人もいて、一瞬ですが、台湾の光と影を垣間見たような気がします。

台湾旅行
地下鉄の入口など、この掲示をあちこちで見かけました。

日式だらけ。

台北市内を歩いていると、あちこちで日本を感じられます。
主な場所に掲げられている注意書きには、必ずと言っていいほど、日本語の併記があります。日本語を話せるスタッフがいるホテルも多いようです。

それに、「日式(日本式、という意味だと思います)」と書かれた物やサービスの多さ。

台湾旅行
「日式」と書かれたお茶を買わないと、砂糖入りの緑茶の可能性があるので注意。

日本企業の広告も多いし、台北中心部には日本の飲食店やデパートなどが多数あります。

台湾旅行
マツキヨ、中国語では「松本清」!

駅ナカで出店している、ミスタードーナツもよく見かけました。もちろん、日本のキャラクター製品もたくさん。

笑っちゃうほど多いのが、日本のコンビニです。セブンイレブンとファミリーマートは、どこに行っても見つかるので、滞在中は大変お世話になりました。
そのかわり、街中に自販機はありません。

台湾旅行
士林夜市の片隅で見つけた、昔懐かしい自販機。
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桃園空港で見つけた、keigoさんのイラストが描かれた自販機。

エアコンは冷房のみ。

九份に行った日は雨。夜だし、山手だし、少し風もあったので、観光バスの車内が寒かったのです。そのため、お客さんのひとりが、「寒いので暖房を付けてほしい」とガイドさんにお願いされてました。

ガイドさんの答えは、「台湾のエアコンには、【暖房】がないんです」。

冬でも暖かい台湾なら当然かもしれませんが、ちょっとしたカルチャーショック(笑)。

実はホテルのエアコンも「25℃」に設定されていたのですが、特に2日目くらいまでは少し寒く感じたので、なぜだろうと思っていたのです。
そうか、冷房だったからなのかと、この時にわかりました。

【還暦夫婦の台湾旅行記】了。

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