カナヘイちゃんの新幹線を見たい
誰かと旅行する時、私からリクエストを出すことは、ほとんどありません。自分の行きたい所やしたいことに、他の人に付き合ってもらうことに、ストレスを感じるのです。
我ながら、歪んでるなあとは思うのですが。
ダンナとの旅行でも、彼に段取りは全ておまかせで、私は後ろから付いていくのが基本です。
しかし、今回は、ひとつだけリクエストを出しました。それが、「カナヘイちゃんの新幹線を見たい」ということ。
カナヘイちゃん、というのは、かわいいキャラクターを多く生み出しているイラストレーター。
一番世間に知られていて有名なのは、LINEスタンプの「ピスケとうさぎ」シリーズだと思います。

現在、カナヘイちゃんと台湾新幹線のコラボ企画が実施中。
「ピスケとうさぎ」はもちろん、カナヘイちゃんが生み出したキャラクターたちが描かれたラッピング新幹線が、本数・期間限定で運行中なのです。
以前からこのキャンペーンのことは知っていて、見てみたいなと思っていたのですが、気軽に見に行ける場所ではないので、あきらめてました。
しかーし、キャンペーン実施中のこのタイミングで台湾に行けるなんて、僥倖以外の何物でもない。
珍しく私がリクエストを出したので、ダンナから「段取りはするから、カナヘイ新幹線の詳細情報を探せ」との命が下る。
あちこち探し回って、台湾高鐵の公式サイトを発見、ようやく有益な情報をゲットしたのですが。
「カナヘイ新幹線の時刻表、見つけた」
「おお!」
「そやけど、カナヘイちゃんが走ってるの、台湾到着日だけやわ。その後に走る日は、私らが帰国した次の日や」
「ええっ・・・」

台湾到着は、2月23日の午後。帰国日は26日。赤丸が運行日なので、23日しかチャンスがありません。

カナヘイ新幹線が走るのは、上下線それぞれ、1日3本。見ることができそうなのは、夜に走る便のみ。
ガックリ落ち込む私をよそに、ダンナが熟慮のうえ、綿密なプランを立ててくれました。
まず、台北駅から北上方向の新幹線に乗車し、終点の南港駅へ移動、南港駅20:10着のカナヘイ号到着を待つ。
到着したカナヘイ号は、20:35に南下方向に南港駅を発車するまで、たぶん停車したままだろうから、ゆっくり写真撮影ができるはず。
カナヘイ号を外側からゆっくり愛でてから乗車、台北駅で下車。
1台湾ドルは約5円。
1駅だけの往復(片道8分ほど)とはいえ、指定席でも、2人分で800円弱。台北駅から南港駅までは地下鉄でも行けるけど、この安さだし、往復とも新幹線移動にしよう。
私はそのプランに、拍手喝采。
ダンナはその場で、新幹線のチケットをネット購入してました。
台湾初日は、カナヘイDay。
まずは、カナヘイちゃんコンビニへ。
台湾に到着、ホテルにチェックイン後、徒歩でカナヘイちゃんコンビニへ向かいました。
台湾地下鉄の南京復興駅のすぐそばにある、セブンイレブン威克店は、カナヘイちゃんとコラボしているコンビニ。
こちらも以前から存在を知っていて、是非行ってみたかった場所。リクエストを出してはいなかったのですが、以前私が口にしたことを覚えていてくれたダンナが、「たぶんまだ(コラボを)やってるはず」と踏み、場所を調べ、連れて行ってくれました。

コラボ実施期間の記載がどこにもないので、若干の不安を抱きつつ向かいましたが、大丈夫でした。

店内外には、カナヘイちゃんのキャラクターたちでいっぱい。


実は、カナヘイちゃんイラストが描かれたEasyCardが(悠遊カード)があれば購入予定だったのですが、残念ながら入手できませんでした。
店内のイートインスペースで、昼食代わりの軽食を食べつつ、カナヘイちゃんワールドを堪能しました。



いよいよ、カナヘイちゃん新幹線。
カナヘイちゃんコンビニから一旦ホテルへ戻って休憩、夜に地下鉄で台北駅まで出て、新幹線乗り場方面へ。
予約済みの切符を無事入手したものの、改札口がわからず、切符の引き換え場所を聞いた同じ駅員さんに、再度ダンナがぐいぐい確認していると、乗客が使わないようなエレベーターに案内され、改札口を通過せずにそのままホームへ入ってしまいました。
台北駅から、通常の新幹線に乗車し、南港駅へ移動。カナヘイ号入線待機。ワンチャンスしかないので、少々緊張しましたわよ。
入線撮影成功、あまりにかわいくて、久々に動画にまとめました。
発車時間までたっぷりあったので、ホームの端から端まで往復し、写真や動画をたくさん撮影できて大満足。始発駅で、時間的にも南港駅から乗車する人がほとんどいなかったので、迷惑をかけることなく、車内の撮影も可能でした。


実はダンナも、図体に似合わず、かわいいもの大好き。
ラッピングのあまりのかわいさに、彼もかなり興奮、たくさん写真を撮影して楽しんでました。
帰り道、台北駅で自動改札が開かず、改札外に出られない羽目に。南港駅で改札を出入りしなかったので、エラーになったのだと思います。
ダンナが駅員さんにチケットを見せつつ、改札を出たい、チケットは記念に持って帰りたいと、身振り手振りで訴えていたのですが、どうも理解してもらえなかった様子。結局、「ここから出ろ」的な感じで、手動操作のゲートを開けてもらって改札外へ。
往復のチケットは回収されることなく、そのまま手元に残りました。
なんやかやとハプニングもありつつ、台湾初日のカナヘイDayを満喫できました。
ホームの端から端まで歩き回ったので、初日から足が棒になりましたが。
ちなみにカナヘイちゃんは、コミックスも出してます。
「ゆるっと成仏」という作品は、めっちゃおもろいです。特に下巻の第21回は私のツボで、何回読んでも笑ってしまいます。
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