5月に書いた漢検の件、今でも何とか勉強が続いてます。
問題集を解いていると、なんとなーく読めるけれども、意味がわからない言葉、今まで全く使ったことのない熟語に、たびたび出会いますので、その都度、意味を調べてます。
わからない漢字や言葉の意味を調べる時、普段はネット検索をフル活用しています。
でも漢検の勉強時は、意識的に辞書を引いてみようとふと思ったのです。間違いなくこれは、ドラマ「舟を編む」の影響と思われます(笑)。
そんな訳で、数十年ぶりに手持ちの国語辞典や漢和辞典を多用するようになったのですが、私が持つ国語辞典に、知りたい言葉や慣用句の掲載がない時がある、という事実に、まずぶち当たりました。
私が所持している国語辞典は、三省堂の「新明解国語辞典 第二版」。
1979年(昭和54年)12月発行の第27刷なので、半世紀近く前のもの! 掲載がない言葉があって、当然です。
例えば、今では一般的な言葉である「介護」という言葉も、当時はなかったので、掲載がありません。
さらに、漢字の部首に関しても、驚きの事実にぶち当たりました。
私が所持する漢和辞典は、三省堂の「新明解漢和辞典 第四版」。
2000年(平成12年)2月発行の第25刷で、国語辞典よりは新しいですが、それでも約四半世紀前のものです。
例えば、「香」という漢字の部首。問題集では「香」が正解とあります。
私が所持する漢和辞典にも「香」部に掲載があるのですが、詳細は違うページに記載されているのです。
さすがに買い換えが必要だと思い、近所の本屋さんに出向き、新しい辞書を買いました。
購入したのは、三省堂の「新明解国語辞典 第八版」と、旺文社の「漢字典 第四版」。
店頭在庫が少なかったのですが、国語辞典だけは同じ会社の「後輩」を選べました。
実際にページをめくってみると、「舟を編む」でも触れられていた「ぬめり感」が、両方の辞書に感じられました。旺文社の方が、ぬめり感は弱めかなあ。でも、うまく言葉では表現できませんが、三省堂にも旺文社にも、めくり心地の良さがあります。
この感覚は、手持ちの古い辞書にはありませんし、もうずいぶん前に手放した、学生時代に使っていた国語辞典は、ただ単に紙が薄かっただけという記憶があります。
ぬめり感よりも感激したのが、どのページを開いても、しっかり柔らかく保持してくれること。綴じ方の進歩なのでしょうか。すごく使い心地がよいです。
辞書に触れているうちに、子どもの頃の私は、辞書を引くことにそれほど抵抗がなかった、むしろ好きな方だったということを、久々に思い出しました。
覚えが悪いため、同じ言葉を何度も何度も辞書で引く、要領が悪い子どもでした。面倒だなと思いながら引いてましたが、嫌だったなっていう記憶はない。
長年同じ辞書を使っていたので、白かった小口部分が少しずつ黒くなっていきましたが、それが子ども心に、達成感とか満足感みたいなものにつながっていたのかもしれません。
正直、ネット検索の方が便利で早いです。老眼の私にとって、紙の辞書の字は小さくて、時に虫眼鏡が必要になることもあるので、見やすさの点でもネットに軍配が上がります。
「漢字書き順辞典」という、アニメーションで書き順を示してくれるサイトは、本当にありがたいです。
ただ、せっかく「辞書を引くのが好きだった」ということを思い出したし、ページをめくることが楽しいので、紙の辞書をメインに、ネット検索も併用しつつ、漢検の勉強を続けていこうかなと思っています。
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