かつては私の足として大活躍してくれていた、原付バイク。
特に独身時代は、父が暮らす施設や入院先への訪問、買い物、墓参りなど、あちこち走り回りました。
しかし最近は、年に数えるほどしか乗っていません。
何でもそうですが、バイクも放置すると劣化が進みます。
走らせてやらないとかわいそう。乗る機会がないなら、いっそのこと廃車した方がいいのかな。
悩んだ時期が長く続きましたが、廃車しないで所有し続ける事に決めました。
なぜなら、いざというときの私の足がなくなってしまうから。
私は、30才になってすぐの頃、オートマ限定の普通免許を取得しました。
一時は車の購入を検討したのですが、自分の運転技量、車の維持費など様々考えた末、原付バイクの購入を選択。
免許取得以来、車を運転したのは1回だけ。
今や、どっちがアクセルかブレーキかわからないレベルで、車の運転は到底無理です。
車ではなく、原付バイクを選んだことに後悔はありません。維持費は安いし、小回りがきいて、どこにでも行けるし、何より、原付バイクで走るのがとても楽しかったですから。
でも結婚後は、少しは車を運転しておけばよかったと思うようになりました。
ダンナの両親は、もうとっくに免許を返納していますので、車の運転ができるのはダンナのみ。
車を必要とする時は、必ずダンナが動かなければなりません。遠方への移動時は、ダンナばかりに負担がかかります。
ダンナは「気にする必要はない」と言ってくれますが、私が車を運転できればな・・・と心がチクチク痛みます。
車の運転ができない私にも、何かできることはないのかと思った時に、「原付バイクを手放すことは、私の便利な移動手段を自ら手放すこと」だと気付かされたのです。
もしダンナが不在時に緊急事態が発生し、迅速に動かなければならない時。
原付バイクがあれば、いち早く駆けつけることくらいはできるかもしれない。いち早く駆けつけられれば、私にも何かできることがあるかもしれない。
いつかは廃車しなければならないけど、今じゃなくてもいいんじゃないか。
そう思ったのです。
今月、久々にバイクを運転したのですが、やっぱり気持ちよかった。
私はやっぱり、原付バイクが好きなんだ。乗る機会がないなら、乗る機会を自分で増やせばいいんだ。そうすれば、いつでもすぐにエンジンがかかり、ご機嫌に走ってくれる。
そんな訳で、もうしばらくは原付バイクをかわいがっていきたいと思います。
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