年頭、今年中に実現させたいことのひとつとして、私の実の両親の墓じまいを挙げていました。
7月、墓じまい(正確に言えば、お墓の引っ越し)プロジェクトを終えました。
迷いに迷ったプロジェクトではありましたが、いざ本格的に動き始めたら、終了まであっという間。
プロジェクト開始から完了までのできごとを、備忘録をかねて、まとめておこうと思います。
墓じまいとはあまり関係のない話も交え、複数回続きますが、どうぞお付き合いください。
2021年 ~墓じまいのきっかけ~
本格的に墓じまいを考えるきっかけとなったのが、樹木葬ができるという、とある石材店が運営する墓地の見学でした。
6月、私同様、自分が亡くなったら墓を見る人がいない親戚に誘われ、一緒に足を運びました。
街中の喧噪から離れた、静かで自然豊かな場所だったのですが、その墓地がある場所は、私や両親とは縁もゆかりもない場所です。
さらに、墓地の最寄駅からバスが出ているものの、その最寄駅までが、私の住まいからは少し遠い。
一番引っかかったのが、お彼岸などに法要を営んでくださるお寺さんは、我が家の宗旨・宗派と違うこと。
その後も、ネット検索したり、新聞の折り込みチラシを見たりして、折を見て情報を集めましたが、なかなかピンとくる場所がありません。
唯一気になったのが、かつて私達親子が暮らしていた場所のすぐ近所にあるお寺。
宗旨・宗派も同じだし、合祀の永代墓もありました。
条件は悪くなかったのですが、何というか、やはりピンとこない。
そして、そのまま越年。
2022年 ~出会い~
年が明けても、情報収集は停滞したままでした。
3月、両親が墓を建立して50年という、節目を迎えました。
両親の墓は、大阪府高槻市にある、市営公園墓地の一角にあります。
丘陵地で、坂を上るのが大変ですが、桜の木がたくさん植えられ、自然豊かな場所です。
何より、高台から臨む景色は抜群です。
小学生の頃から、親に連れられ、何度も通ったせいか、私は昔から、この公園墓地が好きでした。
夏、お義母さん(ダンナの母)から、亡くなったお友達が、高槻の合葬式墓地に埋葬された、という話を聞かされました。
合葬式墓地? そんなのどこにできたの?
さっそく、高槻市のホームページで確認すると、数年前に公園墓地内に作られたとのこと。
両親の墓所から、さらに坂道を上る必要があるものの、至近距離です。
現在の墓所を返還し、お骨を合葬式墓地に移すことも可能だと記されていました。
墓じまいプロジェクトに、光が見えた瞬間でした。
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