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2004年から2009年まで更新していたブログ「今週のすぎやん」の内容を抜粋・修正し、ブログには書ききれなかった作者の思いや後日談なども新たに書き下ろしたエッセイ。

ダンナ、大学生になる。

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きっかけは、大塚国際美術館。

昨秋(2022年秋)、私達夫婦とダンナの両親の4人で、淡路島と四国に旅行したのですが、この旅のメインイベントが、以前から我々夫婦が興味を持っていた、大塚国際美術館の見学。

大塚国際美術館

この見学のため、ダンナは南淡地域にあるホテルを、宿泊場所として選んだくらいです。

この美術館は、西洋の名画を、陶板で原寸大で忠実に再現した、陶板美術館です。
作品数は、約1000点!

陶板名画美術館|大塚国際美術館の特徴|大塚国際美術館 - 四国 ・ 徳島県の美術館 観光施設 -
大塚国際美術館の陶板名画とはです
大塚国際美術館

ゴッホやフェルメール、レオナルド・ダ・ヴィンチなどが描いた有名な作品はもちろん、

大塚国際美術館

様々な作品が、次々に目に飛び込んできます。

大塚国際美術館
ルーベンス(リュベンス)作「キリスト昇架」。パトラッシュ、疲れたろう。僕も疲れたんだ。なんだか、とても眠いんだ。

何しろ原寸大ですから、作品によっては、ものすごく大きいものもあって、出るのはため息ばかり。
また、普通の美術館とは違い、館内は写真撮影も自由に行えます。

大塚国際美術館
個人的にとても気に入った、ベラスケス作「バッカスの勝利(酔っ払いたち)」。

この美術館、とにかくデカくて広いです。鑑覧ルートを歩くだけで約4kmあるそうですし、作品の点数が膨大なので、のんびり回っていたら、とてもじゃありませんが、1日では回りきれません。

わが家族は、ダンナが案内図を持って先頭に立ち、館内カフェでの昼休憩を挟み、約4時間ほどで、全展示室を見て回りました。
80代の両親が、よく歩ききってくれたと思います。

作品は、時代ごとに分かれて展示されていて、歩を進めると、作品の雰囲気が変わっていきます。
時代によっては、ガラッと趣が変わることもあり、その変化がとても面白いです。

私は絵に強い興味を持っているわけではありませんし、知識もありませんが、芸術に身も心も捧げた人たちの息吹、たくましい生命力みたいなのが、ビシバシ伝わってきました。
とにかく、迫力がすさまじい。

ダンナも私同様、絵は詳しくありません。
しかし、私とはまた別の視点で、感銘を受けたようでした。

そして、大学生に。

学生時代、歴史の授業が嫌いだったダンナ。
理系人間だったこともあり、高校時代は「歴史を勉強する意味がわからなかった」らしい。

でも、大人になり、大河ドラマなどを通して、歴史の面白さが少しずつわかってきた様子。
「大河ドラマくらい、学生時代の授業が面白かったら、歴史にもっと興味を持てていたのに」と言うくらいです。

大塚美術館での見学を通し、芸術の面白さを感じたと同時に、展示物が作られた時代の歴史を知っていれば、また違った面白さを感じられたのではないかな、と思ったらしい。

そこから、「何かを勉強してみたい」という意欲がわいてきたんでしょうね。

今年に入り、通信制大学への進学を検討し始め、説明会にも足を運んでいました。
あれこれ悩んだ末、とある通信制大学に願書を提出。4年生に編入が許され、この4月からダンナは大学生になりました。

コロナ禍がきっかけで、ダンナは在宅での仕事が主となりました。
仕事が繁忙期に入り、客先での作業が入ると、勉強時間が取れなくなる心配はありますが、それでもあれこれやりくりし、勉強時間の都合を付けやすくなったことも、彼の背中を押したのではないかと思います。

ちなみに、彼が最終的に選んだ学部は、歴史や芸術とは全く違う分野。
当初は、芸術系の大学について調べていたはずなのに(笑)。

登校する必要がある科目は、今のところは履修していないとのことで、授業は全てオンライン。
既に講義が始まっていますが、「楽勝」と思っていた科目が、予想よりかなり難しく、四苦八苦しています。時間がやたらかかると、ブイブイ文句を言ってますが、何だか楽しそう。

資格取得など、明確な目的はないけれど、新たな分野の学習にチャレンジする姿勢は、すごいことだなと思います。

彼の頑張りを応援しつつ、私も頑張らなきゃと、刺激を受ける日々です。

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